そもそもビジネスモデルとは何か?ビジネスモデルを簡潔に定義する。
カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。
『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。
前回までに、マーケティングとブランディングの基本について一通り解説しました。マーケティングは、「顧客に選ばれ、選ばれ続けるための仕組みづくり」と定義しました。さらに、選ばれるためには、提供価値=「らしさ」を言葉にして明確にすることが大切であり、その「らしさ」が顧客に100%伝わっている状態をつくることがブランディングであるとお伝えしました。
今回のテーマは、ビジネスモデルです。マーケティングとブランディングの考え方をベースにして、ビジネスモデルを捉えていきます。
まずビジネスモデルを定義します。私は、下記のように定義しています。
図式化すると下記のようになります。
リソースとは直訳すると資源です。自分たちが持っているリソース(資源)を活かして、自分たちならではの「価値」を創造し、その「価値」を必要としている顧客に届ける。価値を創造し、価値を提供する仕組みがビジネスモデルです。この図式は、70代のおばあさんが一人で切り盛りしている定食屋も巨大企業のトヨタであっても、すべての会社・お店に当てはまります。
この価値を最大化することが会社・お店のミッションとなります。そのために大切なのが、両側にある「リソース」と「顧客」を見ることです。自分たちのリソースは何か、きちんと活かしきっているだろうか、このリソースを活かして他のことができないだろうか。顧客は誰か、どんな顧客がどのようなニーズで買ってくれているのか、どんな風にハッピーになっているのか、他に価値を提供できる顧客は居ないだろうか。経営においては、両側にあるリソースと顧客を考え続けることが大切です。
次回は、オリジナルの「価値づくりシート」を使って、ビジネスモデルを実際に考えていきます。
Vol.1からVol.7までの記事はこちら。