「幸せな時間」販促。シーン全体を「商品」と捉えてみる。
2016.04.19|
マーケティング|
中小企業診断士の田中大介です。
日経新聞より気になった記事を紹介します。
驚いたのは「オラ・フェリーチェ(幸せな時間)」と銘打った販促です。低価格でシンプルな商品でもきれいな台に展示し、きれいなギフトボックスに入れてお渡しするのです。「ギフトボックスも含めて時計だ」とも言われました。こうした手法はどんな価格帯の商品でも同じでした。付加価値を高めて、買う人や使う人に幸せな気持ちになってもらうのです。
ポイントは
- 「ギフトボックスも含めて時計だ」
- 「幸せな気持ちになってもらう」
です。
商品だけではなく、その商品にまつわる体験を含めて販促を考えていく。
商品のコーナーに行き、目にして、気になって、手にとって、買いたい気持ちになって、購入して、持ち帰って、開封して、使う。
そうした一つ一つのシーンをイメージし、「ワクワク」する体験を折り込んでいく、その結果、買う人・使う人に幸せな気持ちになってもらう、ということが大切だと思います。
例えば、POPにワクワク、店員との会話にワクワク、新たな好奇心にワクワク、持ち帰る道中に使う生活を想像してワクワク、開封の際に封入につまった「思いやり」にワクワク、使って豊かになった生活にワクワク、などなど。
そうしたシーン全体を「商品」として考えてみる、ということは有効でしょう。