モノを通しての体験の価値を大切に
2025.05.09|
カケハシ・スタイルブログ|

こんにちは。デザイナーのHosoyaです。
最近、まわりを見ていて「手作り」や「セルフ」のものが増えてきたなと感じます。
セルフネイル、セルフ洗車、手作りパン、手作りの推しグッズなど…。
お店で完成されたものを買うより、「自分でやってみたい」という気持ちや、その体験によってより愛着がわいたりしているのかもしれません。
モノそのものよりも、そのモノを通しての“体験”に価値を感じる流れになっているのかなと思います。
こうした流れに着目すると、デザインも単に商品を見せるだけでなく、見た人が自分を重ねられるような、そんな伝え方が大切なのではないかなと思っています。
たとえば、自然の中にある小さな宿のチラシをつくるときには、
夜空にほのかに灯ったあかりの写真を使ったり、落ち着いたトーンの色味、細めのフォントを合わせて、全体的に落ち着いた印象にし、“静けさの中で、自然と自分を感じられる時間”が想像できるように。
一方で、子どものワークショップのチラシなら、
にぎやかでわくわくするような雰囲気を表現します。色はカラフルに、フォントも丸みがあって少し動きのあるものにして、笑顔の子どもたちや、真剣に取り組む様子の写真を使って、子どもたちの笑い声や「できたー!」という声が聞こえてくるような空気を届けたいと思っています。
そんなふうに、見る人が「こんなふうに過ごせたらいいな」と思えるような、 未来の体験を思い描けるようなデザインを、これからも大切にしていきたいです。