ちまきを求めて三里
こんにちは、ブランディング事業部の戸田です。もうすぐ端午の節句ですね。
私は6年前の5月5日に、ちまきを求めて深谷市から熊谷市までさまよったことがあります。和菓子屋、スーパー、大型量販店を回りましたが、私が欲しいちまきはどこにもありませんでした。代わりに、茶色いおこわが竹の皮で包まれた中華ちまきがどこのお店でも出てきました。
「あれ?そういえば行く先々で柏餅を売っていたけど、もしかして端午の節句は柏餅を食べるの???」とようやく気づきました。早速検索して知る衝撃の事実・・・
「端午の節句にちまきを食べるのは東海地方~九州地方」
私の出身地名古屋では、白くて柔らかい細いお団子を笹の葉でくるんで、ねじねじと紐で巻き上げた形の「ちまき」が、端午の節句の食べ物でした。でも関東では柏餅を食べます。
加えて、「ちまきください」と頼んでも、地域によって「ちまき」が指す内容も違ったのです。つまり、意図するものの中身も、端午の節句に食べるものの文化も違ったからなのです。
この経験から、自分が意図したものが相手に伝わらないことがビジネスでも起こりうることに気づきました。文化や世代、経験や知識量の違いが、人々の価値観や認識に影響することを知りました。
自分の経験や知識を過信することなく、異なる文化や経験、知識を尊重し、理解することが大切だと思います。人々の価値観や認識が異なることを受け止め、自分自身の認識を広げることが、誤解やすれ違いを回避し、よりよいコミュニケーションを築くための第一歩になるのではないでしょうか。私は、この経験から得た教訓を忘れず、常に意識していきたいと思います。