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2016.07.05| マーケティング

中小企業でも使える!?クラウドファンディングを考えてみよう!

中小企業診断士の田中大介です。

日経新聞(2016年7月4日)で、クラウドファンディングが伸びている、という記事がありました。

2015年度の総額は約283億円と国内ベンチャー企業投資の2割に相当する規模にまで膨れ上がった。

日本経済新聞 2016年7月4日

クラウドファンディングは、インターネットを介して人々から資金を調達できるサービスです。

新規事業の立ち上げや新商品の開発などで、人々から共感を得て、一口数千円から数万円程度の比較的少額な出資を受けるところが特長です。一口の出資は少ないながらも、数千人の出資者が集まり、数千万円の総出資額になっているプロジェクトもあります。

弊社が運営するCDショップで取り扱っている日本のバンドは、新作のレコーディングのためにクラウドファンディングで資金を募っていました。出資者は見返りとして、ジャケットに名前の記載、新作お披露目ライヴ招待などの特典を得ることができます。

記事によると、背景として、

・作り手を育てたい消費者の増加
・スマホの普及によるネットサービス利用の手軽さ

があるようです。

消費の世界では「モノからコトへ」がよく言われていますが、投資の世界でも、ただ単にお金としてリターンを得るだけではなく、貢献を伴うことにより「豊かな気持ち」というリターンを得ることにシフトしているのかもしれません。

企業にとってクラウドファンディングの魅力は、資金の調達の手軽さだけでなく、企画の段階から「出資者=市場のユーザー」と接点を持ち、市場の反応を得られる点にもあります。

出資を募り、応募がないような新商品や新サービスであれば失敗は目に見えています。出資が集まるプロジェクトであれば成功の確率は高いでしょう。

クラウドファンディングのサービスを提供しているサイトを3つピックアップいたしましょう。


READY FOR?
https://readyfor.jp/

東南アジアなど後進国での支援をともなうプロジェクトなど、社会貢献的なプロジェクトが集まっているイメージ。

Makuake
https://www.makuake.com/

サイバーエージェントの子会社。新規出店や新商品開発などが多く、事業者向けのイメージ。

FAAVO
https://faavo.jp/

「ふるさとクラウドファンディング」という切り口で、地域貢献的なプロジェクトに特化しているのが特長。


プロジェクトを見てみると、新規出店や新商品開発など、出資の見返りとして、商品やサービスの提供をするケースが多いようです。

これは、企業側からすると、利益を前借りし、それを出店費用や商品開発費用にあてる、という風に捉えられますね。例えば、美容室の開業で考えてみましょう。5,000円の出資で、見返りに5,000円相当のカラーリング&カットのサービスを提供するとします。お店側からすると5,000円の売上を開業前に確定することができ、さらにその売上を前借りし、開業資金に当てることができるわけです。出資者側からしても、「役に立った」という満足感とともに、金額的にも出資分のサービスは受けられるわけですので損はしていません。

うまく活用すれば、WIN-WINとなる良いサービスですよね。

開業、新規出店、新商品やサービスの開発の際に、銀行からの資金調達だけでなく、クラウドファンディングも検討してみる価値はありそうですね。

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