事業計画なんて面倒?そんなあなたに「経営革新計画」のススメ
「事業計画、立てるの面倒くさい〜。でも、立てた方が良いのは分かるんだけどね。」
こんにちは、「中小企業診断士」兼「ネットCDショップ経営者」の田中大介です。
今日は、埼玉県が年間承認目標1000件を掲げ推進している経営革新計画について書きます。
計画を立てる面倒さ、よ~く分かります。白状すると、私も経営者として、計画を立てる大切さを感じながらも、事業計画を作ってきませんでした。
勘に頼った経営ですね。
「計画をきちんと立ててPDCAをしっかり回さねばー」と思ってるけど、「そんな時間あったら、他にやること山積み〜」という感じ。
「事業計画を立てないから、仕事が山積みになってしまうんだよ!」というお叱り、耳が痛いです。
中小企業診断士としては、「事業計画をちゃんと立てましょう!」と推進するのが役割だと思いますが、心の底から言えるかというと自信がない・・・。
でも、これなら言えます。
「そんな時こそ、経営革新計画の制度を活用しましょう!」
中小企業診断士の資格を取得する前、これまでに「ネットCDショップ経営者」として2回の経営革新計画を取得しました。
取得して良かったなぁ、と思っているのは下記の3つです。
1. 専門家がヒアリングしてくれて、頭の中が整理でき、やるべきことがクリアになる。
2. 「よし、やれる!やっていくー!」と意識が高まる。
3. 「前向きな会社」として金融機関や顧客からの評価が高まる。
専門家がヒアリングしてくれて、計画書に書き起こすのを手取り足取り支援してくれる、というのは本当にありがたかったです。
しかも、私の場合、2回とも商工会を通して支援を受けましたので、なんと無料で支援を受けることができました。
一つの経営革新計画を立てるのに受けた支援は5回。なので、合計すると10回の支援をいただきました。
「事業計画を作る」という「肝」と言えるコンサルティングを無料で受けられる恩恵は大きいです。
本当は、事業計画を立てることでPDCAを回せるようになりました!とも言いたいところですが、すいません、白状すると、その後、あまり計画書を参照することはありませんでした。もちろん、頭の中では常に計画を意識していましたが。
(中小企業診断士としては、この反省を踏まえ、計画の実行までしっかり支援したい!)
でもこれ、経営者としては「あるある」なんじゃないか、と思います。
埼玉県は、そんな私のような経営者のことを思ってか、「A3一枚におさめる事業計画書」という申請フォーマットを用意してくれています。
これが素晴らしい!県が作ったサンプルはこちら。
「社長の懐にしまい、常に参照して経営にあたってほしい」という想いで作られているそうです。
このA3の事業計画書を作るだけでも間違いなく会社にとってプラスになるでしょう。
(これなら、私もちゃんと見ます!)
埼玉県の経営者のみなさま。
メリットしかない経営革新計画、是非、取得しましょう。
「社員が何人も居る会社が取得するものでしょ?」と思っている経営者も居ると思いますが、最近は小規模企業や個人事業主もどんどん取得しています。
平成27年度の承認企業の傾向
中小企業診断士としては、ここが活躍のしどころ、と思っています。地域でがんばる企業に寄り添うことで、小さな会社が個性を発揮し、地域の経済を活性化させる。その積み重ねが日本の未来を作っていくはずです。
私も、事業計画策定の大変さ、PDCAを回す大変さが同じ経営者として分かる分、時に経営者の「頭」となり、時に「手」となれるように全力を尽くしていきます。
埼玉県では、経営革新計画の策定・申請の窓口となっているのは、地域の商工会・商工会議所です。
「事業計画を策定するコンサルティングが先着で無料で受けられます!」というキャンペーンに応募するぐらいの心持ちで、窓口へどうぞお問い合わせください!