誰にとっての立地かを考えてみる
2018.01.08|
マーケティング|
コトづくりコンサルタントの田中大介です。
日経MJの「つかむインバウンド消費」という記事を読み、星野リゾート代表の言葉が強く印象に残りました。
『これまで単に「立地が良い」で済んでいたが、誰にとっての立地か定義せざるを得なくなった』
星野リゾートは、これまでのホテル業界の常識をくつがえし、「日雇い労働の街」大阪・新今宮に都市型ホテルを出すと2017年に発表しました。
ホテル業界の常識は「1に立地、2に立地、3にも立地」で、ビジネス利用を想定した場合、大阪・新今宮は最悪の立地だそうです。
でも、それはビジネス・マンをターゲットとした場合の常識。
訪日外国人客(インバウンド)をターゲットとして考えた場合、これまでの常識は通用しなくなります。
ターゲットを細分化し、それぞれのニーズを考えてみることで、これまでは「なし」だったことが「あり」にならないか?
その視点はすごく大切だと思います。
星野代表はこうも言っています。
『今ある素材をどれだけしっかりと伝えて自分たちのコンテンツとして生かせるかが勝負』
ターゲットを絞り込み、そのターゲットのニーズを把握し、自分たちが持つ素材を掛け合わせて、ニーズに応えるコンテンツを作っていく。
顧客に選ばれるために、常に念頭に置いておきたいポイントですね。