顧客経験価値 =(モノ+コト)価値
中小企業診断士の田中大介です。
本日は、顧客経験価値についてです。
本日3月21日(火)の日本経済新聞のコラム『やさしい経済学』で顧客経験価値について書かれていましたが、すごく分かりやすい記事!
筆者の主張は、
日本のものづくりの従来の強みは、「商品開発」と「生産技術」のコラボであったが、今後はさらに「デザイン」「営業・マーケティング」もコラボの輪に加わり、顧客の経験を創造していかないといけない。
ということです。
成功事例として、アップル、ダイソンが上げられています。
確かにアップルのiPhoneは、製品としての機能性はもちろん、その製品が生活にあることでの新たな価値を産んでいますよね。
顧客経験価値とは(機能的+意味的)価値、と書かれていますが、これは(モノ+コト)価値と言い換えられますね。
今やどの業界であっても(モノ+コト)の視点は重要で、従来通りの機能性だけを重視しアピールする「モノ」発想では顧客の共感を得られません。
最近、個人的にまちづくりの勉強をしていますが、成功事例の中に建築家が関わっていることが多いな、と感じます。
記事の中で、建築学科は従来からSEDAモデル(Science、Engineering、Design、Art)を重視していた、とあって、なるほどと腑に落ちました。建築家はもともと(モノ+コト)の視点を重視していて、その視点がまちづくりのイノベーションを生んでいるんですね。
開発部、デザイン部、マーケティング部などがタッグを組んで顧客の経験価値を創造していく。これからの経営において、すごく大事な視点だと思っています。