そもそも「ブランディング」とは何なのか?[全3回/2回目]
こんにちは、カケハシ・スタイル代表の田中です。
前回のブログで、ブランディングの定義についてお伝えいたしました。
ブランディングとは「提供価値が伝わっている状態をつくること」です。
今回のブログでは、提供価値について掘り下げて考えていきます。
提供価値とは、ウリであり、選ばれる理由であり、「何によって、どうハッピーになるのか」を示すものです。
これが伝わることで、顧客は安心して選べるようになるわけで、そうした状態をつくることがブランディングと言えます。
提供価値は、モノとコトの2つの軸で考えると分かりやすいと考えています。
モノは「商品・サービスのウリ」、コトは「ハッピーなこと、豊かなこと、ワクワク感」です。
スターバックスを例に考えてみましょう。皆さんはスターバックスをどんな時に利用するでしょうか? どんなニーズで利用するでしょうか?
スターバックスの価値をモノとコトで分けると、下記のように整理できます。
私もスターバックスをよく利用しますが、コーヒーを飲みにいく、というより、仕事と仕事の合間に寄って仕事をしたり、休日に本を読みに行ったりすることが多いです。
モノではなく、コトの部分でスターバックスを利用しているわけです。
スターバックスは、自分たちの提供価値を明確に定めています。
聞いたことがあるかたもいると思います。「第三の場所(サードプレイス)」ですね。
自宅、会社・学校に続く、第三の場所に自分たちはなるんだ。
創業時に、自分たちの価値は「サードプレイスになること」なんだ、と定めていたそうです。
スターバックスはアメリカからスタートし、日本をはじめ、全世界に広がっていますが、決してコーヒーの価値だけでなく、「サードプレイス」としてのコトの価値によって選ばれたと言えるでしょう。
弊社のある埼玉県でスーパーと言えば、「ヤオコー」が有名です。
ヤオコーは提供価値を「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」と定めています。
ただ食品や日用品を仕入れて売るのではなく、自分たちは食生活を提案することが役割なんだ、ということですね。
ヤオコーのチラシを見ると、季節にあわせて、こんな料理はいかがですか?と提案するスタイルになっています。
ただ単に食材の価格を訴求するチラシにはなっていない。
店内でも、料理の提案がいたるところにあって、とてもワクワクします。
ヤオコーは、この提供価値によって、顧客から共感を得て、選ばれ、選ばれ続けていると言えるでしょう。
吉野家の「はやい、やすい、うまい」、スターバックスの「サードプレイス」、ヤオコーの「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」のように、提供価値を定めることがブランディングの第一歩です。
みなさんの会社・お店の提供価値は何でしょうか? これを明確に言葉にすることが大切です。
次回のブログでは、提供価値を言葉にするためのポイントをお伝えいたします。
《次回は臨時号として5月20日(金)に更新します。》
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