経営計画を立てる3つのメリットとは?
中小企業診断士の田中大介です。
今日は、経営計画を立てるメリットについて書きます。
そもそもなぜ経営計画が必要なのか、「日々の業務」の視点から逆算しながら考えてみましょう。
日々の業務で大切なことは何でしょうか?
私は、「仮説を立て、PDCAサイクルを回し、課題を解決していくこと」だと考えます。
PDCAサイクルとは、
PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACT(改善)
ですね。課題を解決するための仮説を立て、それを元に計画し、実行し、評価・改善し、次の計画へとつなげていくのがPDCAサイクルです。
そうすると、「PDCAサイクル」を回すためには、そもそも課題を把握していないといけません。
課題とは、
・営業力・販売力の強化
・商品力の強化
・コスト削減
・人材の育成
・財務体質の強化
などです。
さらに、課題を把握するためには、会社の「現状」と将来の「あるべき姿」の把握が必要です。
「現状」と「あるべき姿」のギャップが問題であり、その問題をいかに解決し「あるべき姿」に向かうかを表したものが課題となります。
図に整理してみました。
この図を「見える化」=文章化・数値化したものこそ経営計画と言えるでしょう。経営計画を立てることにより、日々の業務レベルでは、PDCAサイクルを回せるようになるわけです。
ここまでを踏まえ、経営計画を立てるメリットを下記の3つに整理してみました。
【社長のメリット】
1. 会社の「あるべき姿」が明確になり、経営判断がブレなくなる
【組織のメリット】
2. 全社員で「あるべき姿」と「課題」を共有でき、行動がブレなくなる
【会社のメリット】
3. 金融機関、取引先からの信頼を得ることができる
中小企業にとって、経営計画策定への近道が「経営革新計画」です。
「経営革新計画」については、下記の記事で書いています。あわせてご覧ください。
事業計画なんて面倒?そんなあなたに「経営革新計画」のススメ
2016年5月17日
「事業計画、立てるの面倒くさい〜。でも、立てた方が良いのは分かるんだけどね。」 こんにちは、「中小企業診断士」兼「ネットCDショップ経営者」の田中大介です。 今日は、埼玉県が年間承認目標1000件を掲・・・【つづきを読む】