「ほしい」声を生み出すマーケティング術。Webマーケティングの好事例!
中小企業診断士の田中大介です。
5月20日(金)の日経MJより気になった記事をピックアップします。
『 食用油界の新「ACE」 』という記事です。
アマニ油、ココナツオイル、えごま油の頭文字を取って「ACE」。
機能性食品ブームの中で、今や売上額でオリーブオイルに迫る勢いだそうです。
注目したいのが、ココナツオイルでブームを切り開いた会社のマーケティング術。
「母親目線の商品作り」をコンセプトにオーガニックな食材を提供しているブラウンシュガーファーストという会社なのですが、マーケティングの好事例だな、と思いました。
小売りの棚を確保する営業努力より、消費者が『ほしい』と声を上げてくれるような戦略をとった。
では、どのように消費者の『ほしい』を生み出したのか?図にしてみましょう。
「Web」では、ココナツオイルを「モノ」としてアピールするのではなく、それを使った料理のおいしさや楽しさという「コト」をレシピを通して提供する。
「リアル」では、憧れのモデルが使用しているシーンを通して、健康や美容というライフスタイルごとココナツオイルを提案する。
そして、最終的にはSNSで拡散されることで、「ほしい」という声が生まれていく。
Webとリアルの双方で「モノ」の先にある「コト」を提案し、その「コト」がSNSで拡散していく中で、共感を得て「モノ」の販売につながっていくわけですね。素晴らしい仕組みです。
Webサイトを見ると写真共有サービスのInstagramも活用していて、「コト」の世界観を伝えるのがすごくうまいなぁ、と思いました。その世界観に共感というか憧れを抱いてもらって、その後に「モノ」を薦める。思わず買っちゃうだろうな、と思います。しかも、スーパーで「ココナツオイル」を買うのとは違うワクワク感=経験ができますよね。ファンになっちゃう人も多いだろうなぁ。
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